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2017/06/03

(17-06.03.)(土);舛添要一氏の新刊『都知事失格』が話題に

(17-06.03.)(土);舛添要一氏の新刊『都知事失格』が話題に

 豊洲移転や五輪費用をめぐる小池劇場の最中、沈黙を貫いてきた男がいる。政治資金の公私混同問題などをめぐって昨年6月に辞任してから1年、舛添要一・前都知事は当時の批判に何を思うのか。新刊『都知事失格』が、世に出て話題の著書になった。舛添氏が、本誌・週刊ポストに独占手記を寄せた。

* * *

 1年が経って「どうやったら辞めていただけるんですか」???・・・・

 昨年の6月10日、最後の記者会見で受けた質問だ。人生で一番激しいバッシングを、この歳で迎えるとは思ってもみなかった。発端は3月7日。都議からの資料要求に対し、2015年秋の海外出張費を公表した。20人分で総額5041万円。

 海外出張費は、コストに見合うだけの成果が上がればよいと考えていた。都民の税金であるからこそ、結果が問われる。そのときは、2020年の東京五輪を見据え、2012年に五輪を開催したロンドンなどに赴いた。五輪施設の大会後の活用方法を現地視察するなど、収穫が得られたと思う。だが、一部の新聞は、内容に触れず金額だけを大書して騒いだ。

 もちろん、私が知事になってから事務方の職員が海外出張を豪華にしたわけではない。都知事である私の役割は、出張先でのスピーチ原稿を考えること。出張経費を事前に細かくチェックする発想がなかった。だから、事前の精査を怠ったと批判されるなら、それは甘受せざるをえない。

 “左”から矢が飛んできたと思えば、次は“右”だった。同時期、私は、手狭になった東京の韓国人学校を、都立高校跡地に拡張整備させる方針を発表していた。

 ヘイトスピーチが跋扈する今こそ、日本で学ぶ韓国の子供たちに、安心な学びの場を提供したかった。しかし、これが「親韓派の知事を排除せよ」といった空気を醸成したようだ。右翼の街宣車などが都庁周辺のみならず、私の自宅にまで押しかけてきた。そうしてスピーカーで、がなりたて、最大で車両17両もが住宅街に押し寄せた。

 私が、こうした状況を都議会で述べると、冷酷な言葉を浴びせかける都議までいた。
 ※週刊ポスト2017年6月9日号より。
(えびなたろう)

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