(17-05.31.)(水);G7宣言に反発の中国、
(17-05.31.)(水);G7宣言に反発の中国、
<東・南シナ海「あれこれと口出し、強烈な不満を表明」>
【北京=西見由章】中国外務省の陸慷報道官は28日、イタリア・タオルミナでの先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の首脳宣言で、中国を念頭に東・南シナ海の状況への懸念が示されたことに対し「国際法を口実にあれこれと口出しするもので、強烈な不満を表明する」と反発するコメントを発表した。
首脳宣言は仲裁を含む法的手続きや外交手段による平和的解決を図ることを確認。領有権争いのある地域の「非軍事化」を要求し、「緊張を高める一方的な行動」への反対を表明した。
これに対し陸氏は、中国は一貫して「直接関係国同士による協議」を通じた問題解決に尽力していると反論。G7や域外の国家が「無責任な言論」を発表しないよう求めた。
中国外務省が首脳宣言の内容に敏感に反応し、発表から間もない28日未明にコメントを出したのは、南シナ海での米中の緊張がにわかに高まっていることが背景にある。
南シナ海スプラトリー(中国名・南沙)諸島で米軍駆逐艦が現地時間25日に「航行の自由」作戦を実施。これに反発するかのように中国軍の戦闘機2機が南シナ海上空で同日、米海軍哨戒機に異常接近し、米側は「危険な行動だった」と非難した。
これに対し中国国防省の呉謙報道官は28日、「米側の主張は事実ではない」と反論する声明を発表した。
呉氏は、中国軍機が法規に基づき米軍機の識別調査を行ったとし「練度が高く安全な行動だった」と主張。中国付近の海空域に米軍が艦船や航空機を派遣し「わが国の主権や安全を侵害している」と批判した。
(えびなたろう)
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