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2016/08/26

26-「日本の漁師を見習いなさい」

26-「日本の漁師を見習いなさい」        (2016-08.26.)

<海洋水産相は魚河岸の姐さんが入閣>
ジョコ・ウィドド内閣は、インドネシア国内では「さあ働こう内閣」として知られています。今までのような各政党の議席配分に見合った組閣ではなく、実務重視の人材を集めた即戦的な人事内容がとても目立ち、まさに通称を体現したような編成です。

その中の一人、海洋水産大臣に就任したスシ・プジアストゥティ女史は前例のないほどの風変わりな経歴を持つ人物です。裕福な家庭に生まれながらも両親に反発し、自分で生計を立てるために魚河岸の世界に飛び込んだスシ女史。周囲の荒くれ男たちに負けじと右足首にタトゥーを入れ、酒を飲み、タバコを吸いながら港の商売人として頭角を現したというとてつもない半生を送っています。

「チンピラまがいの女に閣僚など務まるはずがない」就任直後に聞かれたそのような批判は、僅かな間で、すっかり霞の中に隠れてしまいました、魚河岸の女主人として培った手腕が、さっそく発揮されたからです。“物凄い迫力のタトゥーを施した海洋水産相、スシ・プジアストゥティ女史。インドネシアの「鉄の女」就任早々、スシ女史が言及したのは違法外国漁船による乱獲の問題です。近年頻発する外国船の無許可漁業に対し、「水産資源を盗む外国船は撃沈する」と公言したのです。

<「違法漁船は沈める」と海洋水産相>
何にしろ気の荒い男どもと渡り合っていた女性ですから、こうした言及も躊躇はありません。
その一方で、マグロの稚魚減少の問題や漁師の貧困の問題にも焦点を当て、外国からの港湾設備投資に積極的な姿勢も見せています。またスシ女史は、魚河岸時代から日本の企業と太いパイプがあり、港湾設備計画や漁師育成について語る時はよく日本を例に持ち出します。
先月行われた海洋技術学校での講演会で、スシ女史は学生たちに規律を学ぶ大切さを説きました。その際に女史は、「日本人を見習いなさい」と語ったのです。

<スシ大臣の講演会「日本をお手本に」>
「日本の港は規律正しく監視も行き届き、陸揚げされた魚介類の盗難がない。だからこそ日本の漁師は成功を収めているのです。日本にはこのような熱い期待がかけられているのです。

世界有数の島嶼国家でありながら、その利点をまだまだ生かし切れているとは言えないインドネシア。最先端の技術力を輸出し、ウィンウィンの関係に基づいた利益を上げたい日本。
こうした面からも、日尼の距離は非常に近いところにあるということが窺えます。
(えびなたろう)

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