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2016/07/24

24-ロシアの薬物汚染 国主導不正に厳罰で臨め 

24-ロシアの薬物汚染 国主導不正に厳罰で臨め        (2016-07.24.)

<五輪を、スポーツを、愚弄する行為である。>
ロシアのスポーツ界のドーピング不正は国主導で行われていたと、世界反ドーピング機関(WADA)が調査報告書で明らかにした。
WADAは国際オリンピック委員会(IOC)に対し、8月のリオデジャネイロ五輪からロシアを排除するよう勧告した。IOCも厳罰で臨むべきだ。

報告書によれば、2011年からの約4年間、薬物汚染が夏季競技だけでなく冬季やパラリンピック競技にも広がっていた。
陽性反応を示した選手について、ロシアのスポーツ省次官が実績や将来性を考慮し、「陰性」と偽ってWADAに報告していた。これは、スポーツを舞台にした国家犯罪である。

14年ソチ五輪での不正の手口も明らかになった。ソチの検査機関には、連邦保安局(FSB)の職員が出入りし、事前に採取した陰性の尿検体を「ネズミ穴」と呼ばれる壁の穴を通して陽性検体とすり替えていた。
選手らは筋肉増強剤を酒類に混ぜて吸収しやすくした「カクテル」を使用していた。禁止薬物が体内に残る期間も短く、検査の目を逃れていた。

ホスト国として公平な競技環境の整備に努めるどころか、検査機関の建物に周到な細工を施して、不正で自国選手をメダルに導く。もはや、スポーツの価値を共有できる国とはいえない。

IOCは、国際陸連がロシア陸上チームの五輪参加を禁じた決定に関するスポーツ仲裁裁判所(CAS)の21日の裁定を考慮する必要があるとし、判断を先送りした。商業的な成功と競技環境の公平性をはかりに掛けているとすれば、主客転倒である。

プーチン大統領は報告書を受けて「スポーツへの政治介入だ」とする抗議声明を出し、リオ五輪からの排除論に反発している。だが、悪質な不正の裏で、多くのクリーンな選手が泣いてきた事実を忘れてはならない。IOCが大国の圧力に腰が引けるようでは、五輪とスポーツの価値を守る組織としての信頼は保てない。

五輪には、選手の人生がありドラマがある。不純物のない汗に、見る者は感動を覚える。五輪とスポーツの価値を守る使命がIOCにはある。厳しい処断をためらってはならない。
(えびなたろう)

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