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2016/07/08

08-中国よ南シナ海の大規模演習、不毛な力の誇示をやめよ 

08-中国よ南シナ海の大規模演習、不毛な力の誇示をやめよ       (2016-07.08.)

 南シナ海のパラセル(西沙)諸島周辺で、中国海軍が大規模演習を行っている。
 中国の一方的な領有権の主張をめぐり、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が近く出す裁定は、中国に不利な内容になるとみられている。

 中国は、仲裁自体を拒否する姿勢もとっているが、大規模な演習によって一歩も引かない構えを示しているつもりか。だとすれば、露骨かつ稚拙な振る舞いと言わざるを得ない。

 軍事力の誇示で南シナ海支配を国際社会に認めさせることができると思っているなら、大間違いである。国際法に背を向ける異質性を際立たせ、孤立の道を歩むだけにしかならない。

 裁定は、国連海洋法条約に基づくものだ。罰則はないが、法的拘束力が認められている点が極めて重要だ。南シナ海の領有権紛争は平和的に解決されなければならない。仲裁を申し立てたフィリピンは不利な結果になっても受け入れると表明している。中国は「法の支配」の尊重へ方向転換し、裁定に従うと約束すべきである。

 だが、習近平国家主席は1日の演説でも、南シナ海問題を念頭に「どの国もわれわれが核心的利益を差し出すと期待してはならない」と語った。取り付く島もない姿勢だが、そう言わなければならない立場におかれているのか。

 沿岸国のベトナムは演習を「主権の深刻な侵害だ」と非難した。パラセル諸島は1974年の武力衝突で中国が南ベトナム(当時)から奪い取った経緯がある。中国が南シナ海で、実際に軍事力を行使して支配を広げてきたことを忘れてはならない。

 経済力や軍事力の規模では、中国とフィリピン、ベトナムなどの差は大きい。これらの沿岸国が泣き寝入りしないよう、日米など国際社会の支援が欠かせない。

 米海軍は最近、南シナ海の公海で、空母や揚陸艦を航行させていることを明らかにした。
 「航行の自由」作戦の一環であり、大規模演習のため集結している中国艦隊の圧力から沿岸国を「保護」し、安心させることが期待できる。米国の南シナ海問題重視の姿勢を歓迎したい。

 中国の過ちを正し、「法の支配」に基づく秩序を守るには、日米や関係国の結束維持がより重要であることは言をまたない。
(えびなたろう)

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